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【大分市美術館】Olectronica Newland〈O〉【感想】

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一瞬ギョっとするけれど、目が惹きつけられてしまう空中に浮かんだ大量の白い人間。


直立する人間のモチーフは、アートユニット「オレクトロニカ」を代表する作品です。


大分を拠点に活動しているオレクトロニカ。本展は彼らにとって過去最大規模、また公立美術館では初めての個展となるそうです。


その独特な世界観は、館内の空間を余すことなく満たしています。ここでしか味わえない不思議な心地よさに浸ってみましょう。


尚、本展はすべての作品が写真撮影可能となっています(動画は不可)。

空間に調和する美しい違和感

静かに直立している柱の間に佇む人。その視線の先には何があるのでしょうか。
これからどこかへ旅立つ様なシーンにも、もしくは長旅の末ようやく目的地にたどり着いた様なシーンにも見えます。

人型のフィギュアとオブジェで演出された作品は鑑賞者の頭にストーリーを喚起させます。
作品を見た人の数だけそれぞれ新たなストーリーを生み出すような、そんなパワーがあります。

こちらの「Figure mobile」は、作品に囲まれた状態で鑑賞することができます。

天井から吊るされたフィギュアは、空気の動きによって静かにゆらいでいます。

大量のフィギュアに囲まれた時感じるのは、常に視線を感じる居心地の悪さでしょうか。それとも、誰とも目が合わない寂しさでしょうか。


本展のメインディッシュ(と思われる)作品・「円環」。
超巨大な人形フィギュアと、実際に登り降りできる作りの階段が設置されています。

美脚フィギュアの全長はなんと5メートル!
大分県民としてはどうしても進撃の巨人を思い出してしまいますが、近くで見上げるとすごい迫力です。
高所恐怖症じゃなかったらぜひ登ってみたかった・・!

オレクトロニカとは

(画像は公式サイトからお借りしています)
オレクトロニカは、加藤亮さんと、児玉順平さんという二人によるアートユニットです。

現在大分県竹田市ギャラリーを拠点として制作活動をされています。
大分県内の美術展はもちろん、全国の美術展やギャラリーでも精力的に活動。2022年のアジア彫刻展では大賞も受賞されたそうです。

公式サイトhttps://www.olectronica.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/olectronica/
ONLINESHOPhttps://olectronica.buyshop.jp/

今回の美術展では、美術館の外にオレクトロニカの簡易アトリエが設置されており、在廊日にはお二人の制作活動の様子を垣間見ることができるとのこと。

在廊予定はInstagramで確認ができるので、アトリエにお邪魔してみたい!という方は要チェックです。

Olectronica Newland〈O〉概要

アートユニット「オレクトロニカ」による初の大規模個展「Olectronica Newland〈O〉」は、大分市美術館にて2025年2月16日(日)まで開催中です。

質感も色味もバラバラの素材が組み合わされ、調和している空間はまさにハイセンス。
人形フィギュアの表情や性別など、詳細に作り込まれていないからこそのストーリー性も魅力を放っています。ぜひ、訪れてみてください。

開館時間10:00〜18:00<入館は17:30まで>
休館日1月20日(月)、1月27日(月)、2月10日(月)
観覧料一般        600円
高校生・大学生  400円
中学生以下・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳掲示者とその介護者 無料
HPhttps://www.city.oita.oita.jp/bunkasports/bunka/bijutsukan/
駐車場有(無料、約130台)

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