派遣社員や契約社員など、非正規雇用での募集が多い「データ入力」という仕事。
ひとえにデータ入力といってもいろんなカテゴリーがあります。医療、カスタマーサービス、受発注などなど・・。
この記事では、私が3年間携わっていた医療系のデータ入力の業務について話せる範囲でお伝えします。
就業先に迷われている方、データ入力ってどんな感じかイマイチよく分からないという方のご参考になれば幸いです。
データ入力ってどんな仕事なの??
データ入力の業務内容は、一言でいえば「紙媒体の情報をパソコンを使ってメディア上に入力する業務」です。
もちろん情報掲載元が紙媒体ではない場合もありますが、大まかなイメージとしてはデータの移し替え作業です。
私が在籍していた派遣先では、主に医療系サービスの情報を取り扱っていました。
病院を受診し、お会計をした後にもらう領収書。その領収書の処理業務です。
いくつかのかかりつけ医を持たれている方にはおなじみかもしれませんが、結構病院によって領収書の書式が違うのがおわかりいただけると思います。
全国で統一された領収書の書式を使用していれば、データ読み取りソフトを開発してしまえばOKですがなかなか難しい話。そのような多種多様なデータを処理するには、単純作業に従事する大量の人力が必要となってきます。そこで非正規雇用の出番というわけです。
だからといって本物の領収書を見ながらデータを処理していくのではなく、あらかじめパソコン上に読み込まれている領収書のデータを見て、決まったフォーマットに入力していくだけ、という単純作業でした。
大きなパソコンのモニターが2台用意されており、左のモニターに表示された領収書のデータを見つつ、右に表示されたフォーマットに入力、クリック、OCR(自動読み取り機能)を使って業務を行いました。
数字、文字の入力さえできればOKというごくごく簡単なスキルでの就業が可能であったのも魅力的なポイントです(ここらへんはもちろん就業先によって必要とされるスキルが変わってきます)。
職場環境について
これまでの人生では主に飲食業、サービス業に従事してきたためかなり驚いたのですが、業務中の飲水・飲食(ただし音が出ないもの。せんべい等は✕)OK、またトイレのタイミングも自分の意思で自由に行っていいとのことで、かなり人権が確保されていた職場環境でした。
接客業だと飲水はおろか、トイレ休憩すら自由なタイミングで取ることができないパターンが多いので、その分落ち着いて業務に集中することができました。
マニュアルもかなり精緻なものが準備されており、業務に対する不安は無かったです。
おそらく業務内容的にもマニュアルが用意しやすい単純作業であること、単純作業であるがゆえに派遣社員を大勢受け入れていることなどから企業側の経験値も溜まっているのだと思います。
業務中の質問対応も呼び出しボタン一つで答えてくれる専門の方が現場に常駐されており、至れり尽くせりといった印象でした。
業務室に流れているBGMに飽きてしまうと途端に眠気に襲われてしまったり、隣の人がBGMに合わせて(特にアニソン)机でリズムを刻み出したり、空調が効きすぎていてむしろ極寒、、、などのちょっとしたストレスはありましたが、座っていてできる業務なので、体力に自信がない人でも続けやすい仕事だったと思います。
服装、髪色、ネイルなどもかなり自由でした(何故かジーンズはダメだったけど・・・)。
加えて、同じ作業を何人もの人が行うので、早退や欠勤なども含めてかなり休みが取得しやすかったです。
懸念点を挙げるとすれば
体力に自信がなくても就業しやすい魅力的な「データ入力」。
ただ気をつけて欲しい点があります。集中しすぎてしまうタイプの方は特に要注意。
座りっぱなしでの作業になるので、意外と腰や肩、首などを痛めやすいのです。
私はもともと飲食業時代に腰を痛めておりまして、そのせいもあってか1年に1回は腰痛で欠勤しました。たまにストレッチなどは行っていたのですが、家でも座っていることが多く、また運動不足も重なってかなり悩まされました。
また視力への影響もあります。
こちらも長時間パソコンの画面を見つめ続ける作業になるので、自然と視力が落ちてきます(単なる加齢という説も否定できないですが・・・)。
ブルーライトカット眼鏡などもありますが、まだ理論が確証された眼鏡ではないのでなんとも言えません。
スマートフォンや、家庭でもパソコンやiPadの画面を見続けてしまう生活習慣の方は特に気をつけてください。
データ入力のお仕事は体力に自信のない人にもおすすめ!
体力に自信がない方や、突発的に休む可能性のある方、ブランクがあるという方にもぴったりなデータ入力業務。
暑さや寒さをしのぎつつ、すべて自分のペースで業務に集中できるのもおすすめしたいポイント。
入力しかできないという方でも就業できる企業はたくさんあるので、ぜひ選択肢のひとつに加えてみてください。
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