
主催の竹本悠斗氏にとって今回が初の個展になるそうです。
コンクリ打ちっぱなしの一室にダイナミックに配置された作品や、まろみを伴った作品、緻密に美しく設計された作品など、素材として木材の魅力はもちろん、アーティストとしての多面性にも溢れていた個展でした。
今後の活躍が期待されるアーティストの初個展に立ち会えたことを幸運に思います。
分岐点

「分岐」(2025/6)
会場を訪れてまず目に飛び込んでくるのは、中央に据えられた巨大な木工作品群です。でっけぇ!
木目もそのままに、どーん!と配置されたオブジェクトは天井を今にも突き破ろうとしているかのよう。やってやるぜ!みたいなインパクがあってかっこよかったです。
磯崎新が設計したアートプラザ大分は、大きなコンクリ柱が配置されている作りです。それが巨大な木材の柱との対比になっておりシナジーを感じました。
竹本氏にお話をお伺いしたところ、事前に会場を訪れ、意図的にこの大きさと高さの作品を制作したとのことでした。


「分岐点」(2025/5)
上記は巨大なオブジェクトのミニチュアサイズの作品。ガラス板で仕切られた下半分では、地下茎が根をはり成長してくよう。部屋の中央に配置された作品と対比すると、床下ではこのようになっているのかという想像ができて楽しかったです。

「林檎」
木なのに丸みを伴っているのが不思議で面白みがあります。大きさ的にもインパクトがあってIT系オフィスのロビーに置いてありそうです。

「分岐点」(2025/5)

「分岐点」(2025/5)
木とガラス板が組み合わさることでどこか未来的で無機質でスタイリッシュな印象をうけます。
ガラス板から見上げた時の構図、真正面から捉えた時のバランス。どの角度から眺めても美しく感じ、ねっとりと堪能してしまいました。

上「交差する」左下「重なる」右下「滑る」(2025/2)
こちらも作風が違っていて魅力的です。
鋭さを感じさせつつ滑らかな部分が目に入るので面白いですね。
左下の作品「重なる」は動かすこともできるそうで、その日の気分によって角度を変えて楽しむことができるとのことです。完成度高。

「煙か雲」(2025/11)

「手と手」(2025/10)
素材である木の硬質さを残しつつ、柔らかさをプラスされた作品たちはうごめく生き物のようにも見えます。
近づいてガン見しているとふと荒削りに感じる部分もあって、そこがまた面白く感じました。
まさに今、「この瞬間」を感じさせる魅力的な個展でした。行って良かった〜!
