アート

【アートプラザ】クロノモルフェ【感想】

投稿日:2024年8月19日 更新日:

毎年アートプラザ大分で開催されるピックアップアーティスト展。


大分にゆかりのある若手アーティストを紹介する本展は、今年で13回目の開催となります。


展示会タイトルのクロノモルフェとは今回の為に作られた造語。
「Chrono=時間」と「Morphe=変化、変形」を組み合わせた言葉で、アーティスト自身と鑑賞者に「時間とは何か」を問いかけることを意図しています。



尚会場はすべて写真撮影がOKとなっています。

クロノモルフェ展 概要

竹を使って編み上げられたアート作品と、曼荼羅と西洋のタロットを組み合わせた独特の世界観を持つ作品が展示されています。

教会の天井画やモザイク壁画のような印象も受けます。

こちらは合作でしょうか?
竹の龍っぽいものにサークルが描かれたガラスがはめられていてかっこいいです。

ただちょっと正直に述べると、作品があまり上手く調和していなかった印象です。


曼荼羅や宗教的世界観や竹の細やかなうねりは合致するような雰囲気があると期待していたのですが、二人の作品が別々に展示してある感じがしました。


作品自体荒削りなポイントもあったのですが、、、会場設営や展示の流れ、インスタレーション的アプローチもアートにはとても重要なのだと勉強になりました。

アーティストご紹介

竹を使った作品を展示していたのは竹田市に拠点がある美術家・長谷川絢さん。

会場では実際に編んでいる様子を写した映像もあり、どのように作品が出来上がっていくのかを見ることができます。

長谷川さんがアート制作をする時の組み立て方も公開されいて興味深かったです。
芸術家は感覚や技術のみで制作していると思いがちですが、対象をかなり分析・研究されているのがわかります。

ホームページhttps://keihas.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/keihasegawa__/
Facebookhttps://www.facebook.com/k.bambooweaving/

フランス出身で臼杵市に居住されているアゲロスさん。

アゲロスさんが手掛けるているタロット、曼荼羅は独特の空気をまとっていました。
西洋の哲学・宗教観や日本の死生観が合わさった作品はまさに氏にしか生み出せないでしょう。

アゲロスさんのアートワークスペースもギターがあったりしてユニークですね。

Instagramhttps://www.instagram.com/aggelos_project/
ゲストハウスhttps://www.instagram.com/usuki_art_house/

二人のアーティストが織りなす空間で時を感じよう

クロノモルフェ展はアートプラザ大分にて8/25日(日)まで開催中です。


二人のアーティストが持つ独特の世界観はここでしか体験できません。ぜひ足を運んでみてください。

開催場所アートプラザ2Fホール
開催期間2024年8月5日(金)〜8月25日(日)
開催時間10:00〜17:00
金曜日は19時まで
観覧料無料
ホームページhttp://www.art-plaza.jp/
駐車場有り
詳しくはhttps://www.art-plaza.jp/contacts/

昨年のピックアップアーティスト展の感想記事はこちらから
関連記事:【アートプラザ】文中天地【感想】

-アート
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【大分市美術館】MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界【感想】

田中達也氏が手掛けるアート「MINIATURE LIFE」。SNSでも人気のアート展が4年ぶりに大分で開催されました。大分での来場者数はなんと3万人超え。前回はコロナ禍である2021年に開催されたにも …

【大分県立美術館】佐藤雅晴 尾行 存在の不在/不在の存在展 【感想】

この記事は大分県立美術館で2021年5月15日~6月27日まで開催されていた「佐藤雅晴 尾行 存在の不在/不在の存在展」の感想記事です。 同時期に大分で開催されているMINIATURE LIFE展とは …

【大分県立美術館】住友コレクション フランスと日本近代洋画【感想】

祝!来場者数1万人突破!2028/8/17に本展覧会の来場者数が1万人を突破したそうです。開催期間は残すところあと2週間ばかり。まだの方はお見逃しなく! アートに詳しくない人でも一度は名前を聞いたこと …

【大分市美術館】THIS IS JAPAN 永遠の日本美術【感想】

屏風に描かれているのは、かの有名な葛飾北斎の富嶽三十六景。作者や作品のタイトルは思い浮かばなくても、誰しもが「この絵、見たことあるなぁ」という感覚を持てるくらい日本的な美術作品だと言えるでしょう。そん …

【大分市美術館】響きあう絵画展【感想】

約7000点を所蔵している宮城県美術館から選りすぐりの70点を鑑賞できる「響きあう絵画展」。同美術館が改修工事中ならではの展示会。私は出不精のため他県の美術館を訪れることがないのですが、コレクションの …

ブログ村バナー