大分市美術館で開催中の怖じぃ(おじぃ)展。
「怖い」という言葉を大分弁で発声すると、「おじぃ」になります。
そんなおじぃ作品をテーマに集められた今回の展覧会。
暑い夏、太陽を避けて美術館でひんやりとした気分で過ごすのはいかがでしょうか。
もちろん怖さひかえめ、マイルドおじぃです。
さぁさぁ大人さまから子供さままで、よってらっしゃい、みてらっしゃい。
「怖じぃ」をテーマに作品が大集合
(上記の画像は大分市美術館ホームページからお借りしています)
「怖い」とは何か。
その「怖い」の正体はいろいろあります。
見たことがないような「奇妙なモノ」だったり、
理解が及ばないような「神秘的なモノ」だったり、
単純かつ根本的に「死を連想させるモノ」だったり、
あるいは「人間そのもの」ということも。
今回の企画展では、2つの展示室に分かれて合計133点もの作品が展示されています。
また、大分ゆかりの作家たちの作品が多いのが特徴的です。
ワークシートもあるよ!
一人一部までしかもらえませんが、館内を巡るテンションが上がるしかけ「ワークシート」が用意されています。
もちろん鉛筆も用意されているので、手ぶらで準備もなく参加可能です。
キッズたちはフルカラー印刷のちょっと良いやつです。
年齢ごとに分かれているので、手に取りやすいと思います。
おとな用は白黒、再生用紙みたいなペラペラのやつでした。泣いてないよ。
訪れた日は土曜日で、家族連れも多かったですが、子どもたちも実際シートを手に、「見つけたー!(小声)」などと楽しんで観覧しているようでした。
館内もインスタレーションも気合が入ってる
こちらは企画展示室へ向かう廊下です。
天井から垂れ下がるボロボロの黒いカーテン。
大きな窓から覗くのは、ポップでキュートなオバケたち。
ハロウィンかな???
と、まぁツッコミたくなるくらい館内全体がおめかしされています。
(実際展示期間は9月中旬までなので、そんなに違和感がないかもしれません)
インスタレーションも無駄に気合が入ってる。
一瞬美術館であることを忘れてしまいそうです。
近くで見るとお墓の薄汚れ具合と、卒塔婆のクオリティにより一層驚くことでしょう。
怖じぃ展のココが素晴らしい!
(上記写真は県出身の作家・藤原雅哉氏によるマスカーワールド百鬼夜行篇展示風景です)
怖じぃ展の展示作品は、すべて子どもの目線の高さに合わせられて設置されています。
また展示スペースも狭すぎることなく、子どもたちが自由にワークシート片手に動き回ることができるでしょう。
それはつまり、「車椅子の方でも見やすいような展示になっている」ということです。
また、作品解説も文字数や、説明自体がひかえめ。
やさしい言葉づかいで、サクっとした解説がされています。
普段芸術に親しみがない方にも、心地よく作品に触れることができると思います。
子どもに優しい世界は、みんなに優しい世界。
子どもたちも、「きたねー絵!」だの、「思ったより怖かった・・」とか、それぞれ自由に感想をこぼしていました。
あまり楽しくないニュースが流れてくる昨今。
そこから少し離れて、「怖じぃ」作品たちに触れることで、自由な感想を抱いてほしいです。
「怖じぃ」展 概要
サマー企画アート・ワンダーランド2022 怖じぃ-こわ〜い美術館-展は9月19日(月・祝)まで大分市美術館で開催中です。
夏休み期間は、折り紙や工作教室などのワークショップも開催されます。
(詳しい日時は大分市美術館のホームーページよりご確認ください)
市内・市外を問わず中学生以下は無料なのも魅力的。
ぜひ機会がありましたら訪れてみてください。
開館時間 | 午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで) |
休館日 | 7月19日(火)、9月12日(月) |
観覧料 | 一般 600円 高大生400円 中学生以下・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳掲示者とその介護者 無料 備考 中学生以下の同伴者は500円 |
駐車場 | 有(無料、約130台) |
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