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【大分県立美術館】住友コレクション フランスと日本近代洋画【感想】

投稿日:2023年7月9日 更新日:

祝!来場者数1万人突破!

2028/8/17に本展覧会の来場者数が1万人を突破したそうです。
開催期間は残すところあと2週間ばかり。
まだの方はお見逃しなく!

アートに詳しくない人でも一度は名前を聞いたことがある「モネ」や「ピカソ」。
その作品を直接見る機会が訪れています。


大分県立美術館で開催中の「住友コレクション名品選 フランスと日本近代洋画」展では、その名の通り住友グループ(旧住友財閥)が所有する珠玉の絵画作品を見ることができます。


本展では、目玉となるクロード・モネの2作品のみ写真撮影OK。他作品は全て写真撮影が禁止となっています。

住友コレクション フランスと日本近代洋画展 見どころ

本展最大の見どころ。それはやはりクロード・モネの作品です。

上記の写真は2点のうちのひとつ「モンソー公園(1876年)」。

モネと言えば「積みわら」や「睡蓮」が有名ですが、本展で見ることができるのは貴重な初期作品です。

こちらは「サン=シメオン農場の道(1864年)」。

どちらの作品もかなり近づいて鑑賞することができます。
印象派の特徴でもある筆触分割や、筆のタッチがそのまま残るキャンバスをじっと見つめているとなんだかドキドキしてきます。

サインもバッチリ。

日本三大財閥 住友財閥コレクションが火を吹くぜ!

(上記の写真は公式パンフレットのスクリーンショットです)

本展は総85点もの作品を観覧することができます。

モネ、ピカソだけではなく、ルノワール、「麗子像」で有名な岩田劉生の作品等もあり、西洋と日本近代洋画の対比も興味深い構図となっています。

戦火で消失してしまった作品もありますが、それでも現在に渡って名作を目で見る機会があるのは素晴らしいことです。

残念ポイント

お話してくださった学芸員の方も嘆いていらっしゃったのですが、作品にはめ込まれているガラスがバリバリ反射するタイプでした。

大分県立美術館側か、元々所蔵している側のガラスなのかは分かりませんが・・・ちょっとがっかりポイントです。

モネの2作品を写真撮影する際は言わずもながですが、実は普通に鑑賞する時も対面に掲げられている作品が反射したり、天井のライト(光)がガラスに写り込んでしまうので微妙な気分になりました。


また、ほとんどの作品が立位で見る位置に掲げられている展覧会です。
車椅子の方や、小さな子供さんには見えづらいかと感じました。

住友コレクション フランスと日本近代洋画 概要

「住友コレクション名品選 フランスと日本近代洋画」は大分県立美術館で2023年8月31日(木)まで開催中です。

ガラスがはめ込まれていない作品もあり、また圧倒的なパワーをまとった美術展です。

大分でモネやピカソの作品に触れられる貴重な機会でもあります。
気になった方はぜひ訪れてみてください。

開催期間2023年7月1日(土)〜8月31日(木)
開館時間午前10時〜19時
金・土曜日は20時まで
(入館は閉館の30分前まで)
休展日なし
観覧料一般  1,200円
高大生 1,000円
中学生以下・障害者手帳掲示者とその介護者(1名)は無料
HP大分県立美術館https://www.opam.jp/
展覧会https://www.opam.jp/exhibitions/detail/915
Instagramhttps://www.instagram.com/opamjp/
駐車場有(詳しくは大分県立美術館のホームページまで)


同時期に開催中のこちらの美術展も来場者数3万人を突破!
大分でバンクシー作品が見られる貴重な機会をお見逃しなく。
関連記事:【大分市美術館】MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜【感想】

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