時間富豪・無職。
現在無職の私もご多分に漏れず、思いきり余暇を楽しんでいます。
その有り余る時間を有効活用し、先日日商簿記検定3級に合格することが出来ました。
簿記の試験は、もともと年に4回しかチャンスがない試験でした。
しかし、新型コロナウィルスの影響で昨年から始まったのがネット試験です。
ネット試験とは、イメージ通りパソコンを使用した試験になります。
自分の都合の良い日、時間帯に合わせて受けられるのが大きな特徴です。
もちろん人数制限はありますが、上記の期間を除き、いつでも都合のよい日にちで受けられるようです。
(ネット試験を運営するCBT-solutionsのサイトより画像をお借りしています)
土日休みがないお仕事の方はもちろん、万が一落ちてしまってもすぐに再試験を受けることができるので、よりチャレンジしやすい資格となりました。
ネット試験が受けられる会場は、全国にあります。(テストセンター一覧はこちらから)
私が住んでいる大分県では、今年は以下の3つの会場でネット試験が受けられるようです。
私が試験を受けたのは、大分オアシスひろば3階にある、大分オアシステストセンターです。
簿記のネット試験を受けてみたいけれど、雰囲気はどんな感じ?という方や、大分県にお住まいの方で簿記の資格取得を目指している方にとって参考になれば幸いです。
日商簿記ネット試験申し込み方法
簿記のネット試験を運営しているCBT-solutionsのサイトで、まずは会員登録します。
会員登録をすませると、マイページから試験の申し込みが可能になります。
CBT申し込みというタブより、任意の会場、日時、時間帯で申込みが可能になります。
希望する試験日が決まったら、早めに申し込むことをおすすめします。
私が「よし!受けよう」と思った時点でサイトを覗いたところ、最短で受けられる日付は埋まっており、希望日より2週間後にしか受験することができませんでした。
会場の規模にもよりますが、受験人数にも限りがあるので、先に試験日を決めてから勉強を始める、という戦法でも良いかもしれません。
受験料支払い方法
受験料の支払いに関してですが、各種クレジット払い、コンビニ決済、Pay-easy決済などが選べるようです。
領収書もダウンロードできるので、受験料の補助が出る場合や、会社などに提出しなければならない場合も便利です。
また、受験する日の都合が悪くなった場合でも、3日前までなら受験日の変更や、(キャンセル料はかかりますが)キャンセルが可能とのこと。
受験日の前日には登録しているメールアドレス宛にお知らせが届くので、うっかりタイプの方にも安心です。
当日は本人確認が可能な証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)を持って会場に行きましょう。
受付→受験までの流れ
私が受験した大分オアシステストセンターの、受験までの流れを記しておきます。
試験当日は、受験開始時間の30分前から受付が可能です。
逆に、5分前までに受付を済ます必要があります。
①受付「△△時からの、簿記○級の試験を受けに来た〇〇です」
→身分証提示とマスクをずらして本人確認を行う
②ロッカーの鍵を渡される
→スマホ、携帯は電源をオフにし、手荷物はロッカーへ
③受験に際した注意事項の確認
→分からないことや疑問点はこの時点で確認
④試験会場に入室
→割り振られたパソコンの前に着席
→自分でログインID、パスワードを入力し、その時点から試験が開始になる
⑤受験終了後は結果印刷を忘れずに!
→試験が終わると結果(合否)が画面上に表示されるので、印刷ボタンを押し忘れないようにしましょう
⑥受付に貸与物(ボールペンなど)を返却、結果が印刷された用紙を受け取る
→合格証書はCBTサイトのマイページよりダウンロード、印刷が可能です
ポイントは、ネット試験を申し込んだときの受験開始時間(例えば11:00〜や、12:45〜)ではなく、自分がIDとパスワードを打ち込んだ時間から開始になることです。
自分のタイミングで試験を開始できます。
受験時の注意点
①周囲の雑音で集中力が途切れるタイプの人は要注意
私が受験した大分オアシステストセンターですが、少しこじんまりとした会場だったためか、雑音が気になりました。
受付場所のすぐとなりの部屋が、受験会場でもあるパソコン部屋になっているため、話し声やロッカーの開閉時の音も聞こえてきます。
また、自分のタイミングで受験が開始になるということは、他の受験者にとっても自分のタイミングで開始になるということです。
当然ですが、自分が仕訳問題に取り組んでいる最中も、パソコンの画面とにらめっこしている最中も、お構いなしに受験者がパソコン部屋に入室、または試験を終えて退室していきます。
イヤーマフや耳栓の貸し出しも行っているとはいえ、気になる人は気になると思います。
②入力する数字は半角数字、またはテンキーで行うこと
受験する際にも試験官の方から説明はありますが、普段パソコンの操作を全くされない方にとってはネット試験は逆に不利になると思います。
仕訳問題などでは、借方、貸方項目はプルダウンから勘定科目を選び、金額は数字のみを打ち込みます。(カンマは勝手に挿入される)
もちろん試験内容によっては、勘定科目を自分で打ち込む問題も出題されるので、注意が必要です。
③制限時間はパソコンの画面上に表示される
持込可能物は「電卓、ハンカチ・ティッシュ、マスク、身分証」のみです。
また、衣服のポケットは常に空の状態にしておかなければなりません。
計算に必要な用紙、ボールペンなどは試験会場で用意されているものを使用します。
腕時計の持ち込みは不可ですが、画面上には残り時間が常に秒単位で表示されるので安心してください(逆に焦る??)。
簿記ネット試験感想まとめ
今回初めて簿記のネット試験を受けたのですが、やはり全体的に受験しやすかった、というのが所感です。
まず、終始自分のタイミングで物事が運べるので、とてもストレスフリーな状態で受験ができます(多少周囲の物音は気になりますが)
学生時代に受けた試験や、その他の資格試験では、一斉に「始め」、試験終了時刻になるまで「退出」できません。
しかし、その点ネット試験は純粋に自分との戦いに注力できます。
他人と試験を一斉に始めていないということは、よくある、他の人が今どれだけ問題を解き終わっているかどうかなどに無駄に惑わされ、焦ることがありません。
会場に響き渡る電卓をはじく音にビビることも無いでしょう。
また、もし合格することができなくてもまたすぐに再チャレンジが可能です。
私が受験したのは平日ということもあり、スーツ姿のサラリーマンやOLとお見受けする方も多かったのが印象的です。
簿記の受験に対するハードルが下がるということは、人々の中でマネーリテラシー(お金に対する知識、活用する能力)が上昇しているということでもあります。このマネーリテラシーは、無職であろうが有職であろうが、これから先の人生を生き抜いていく上で非常に助けになる能力です。
受験し、資格を取るというところまでいかずとも、気軽に簿記の勉強をされてみるのはいかがでしょうか。
オアシス大分テストセンターについて補足
お車でお越しの方は、駐車場があります。
隣にある大分県立美術館(OPAM)と駐車場の料金は同じなので、別府方面からお越しの方はOPAMの駐車場の方が利用しやすいかもしれません。
正面入口前にはバス停もあるので、車を持っていない方やお近くの方はバスのご利用が便利です。