方向音痴は、方向・方角に関する感覚の劣る人のことをいう。
Wikipediaより引用
皆さんは、自分の方向感覚に自信がありますか?
初めて行く場所や、何度か行ったことのある場所にきちんと予定していた時間通りにたどり着くことができますか?
私はそれがとても苦手。
行ったことのない場所へ初めて行く時は、何日も前から地図をチェックし、バスや電車、徒歩移動などの時間も考慮しつつ、シュミレーションを繰り返してなんとか生き抜いてきました。
自分でも驚くのが、何回か通ったことのあるお店や、行ったことのある場所でも、油断しているとすんなりたどり着くことが出来ないことです。
つい最近は、通院中の歯科医院が想定の場所に無くて、すごく焦ったのを覚えています。(曲がる道を1本間違えていた)
さて、この記事は方向音痴の方に向けて書きましたが、残念ながら対処法などを記したモノではありません。
(というか数ある対処法、「地図を書く」とか「アプリを利用する」とか「目印を覚えて進む」などで解決する位ならとっくに解決してますよね。
ちなみに私のオススメの対処法は「誰かに聞く」「一人で行動しない」「自分の感覚を信じない」です)
むしろ、方向音痴の人だからこそ、楽しめることだってあるんじゃないか。
そういう、開き直りの提言となっています。
方向音痴は散歩をより楽しくするアビリティである
目的地により速く、より正確にたどり着くことができる。
そんな能力が求められる場面が、人生では多々あります。
就職の面接会場や、もっと前で言えば大学受験に挑む時、いやいや普段プライベートで遊びに行く時でさえも。
しかし、方向音痴の方にとってみれば、それはスリリングな日常です。
なにせ地図アプリを開いても、まず自分がどちらの方向を向いているかがわかりません。
勘を信じて歩けば、逆方向に進んでいたりして・・優しいアプリがルートを再検索してくれるので、再び自分の位置が分からなくなります。
そしてアプリに表示されているランドマーク的な建物も何故か見当たりません。
行きと帰り道では視点が変わるので、同じ道を通ったとしても違う道に見えてしまいます。
しかし、目的地に速く、正確にたどり着くことを目標としない散歩という遊びの中ではメリットになります。
適当に歩いていたら、新しいカフェを発見した。
高い、大きな建物を目印にしようとして目に飛び込んでくる空の青さや、羽ばたいていく鳥の清々しい姿。
足元を見れば野良猫がのんびりしているし、近所の花壇に植えられた季節の草花の鮮やかさ。
同じ道でも、通い慣れた道でも、新鮮な気持ちで楽しむ事ができる。
それが方向音痴の方に与えられた能力です。
散歩は優れた遊びである
私は今無職なのですが、「健康維持」「感染症の影響や密を避ける」という目的もあって散歩を趣味のひとつにしています。
皆さんや皆さんの周りの方の中にも、昨年に初めて発令された緊急事態宣言がきっかけで散歩やジョギングなどを始めた方がいらっしゃるのではないでしょうか。
散歩は、考えてみればとても優れた遊びです。
服を着て、靴を履くだけでできます。
特別な道具は要りませんが、こだわりたい人はウォーキングシューズやウェアなどで課金やキャラメイクも可能です。
健康維持にも役立ちます。
体を動かすこと、日光を浴びることも、健康維持には大切なことです。
思い立ったらすぐにできますし、疲れたり飽きたりしたらすぐに休憩できるし止めることができる。
誰かと会話を楽しみつつするも良し、一人でのんびり楽しむの良し。
その遊びを、「方向や方角に対する感覚が劣っている人」はより楽しむことができるのです。
道に迷う方法
それでは、そんな方向音痴のアビリティを持っていない、という方の為にどうすれば道に迷うことができ、より散歩を楽しめるのか、オススメの方法をお伝えします。
①手持ちのスマートフォンやカメラで気になった場所を撮影しながら歩く
②コーヒーやパンの香りを頼りにして歩いてみる
③猫を追いかけてみる
④目標はざっくりと決める
以上が、私がオススメする散歩の楽しみ方です。
①は、ワクワクするような路地裏や、室外機が重なっているビルとビルの間、青空などを気軽に撮影してみることです。
思う存分、気の向くまま夢中で撮影していると、自分がどこに居るのか、どこに向かうのかを忘れがちになるのでオススメです。
②は香りに誘われて散歩を楽しむ方法です。
どこからか漂ってくる焼き立てパンの香りや、心地よいコーヒーの香り。
香りが強くなる方向を探して歩いてみる。
閑静な住宅街の中にいきなりパン屋さんが現れたりして、なかなか楽しい体験ができますよ。
③は、猫は気まぐれないきもの。
塀や、人が通れないようなところに潜り込まれるまで、追いかけっこしてみるのも一興です。
追いかける時はそっと、さりげなく。
猫さんがびっくりしないようにしてくださいね。
④は、例えば新しくオープンしたカフェや、海や河川敷までのような目的地。
他にも1時間位散歩するとして、30分経ったら引き返そうかな、とか。
写真を30枚取ったら帰ってくる、とか。
必ずしも目的地に到着することをヨシとしないで歩くと、面白い時間が過ごせると思います。
まとめ 方向音痴は散歩をより楽しめる
方向音痴の方は、そうでない方に比べて目的地に最短ルートでたどり着ける能力が劣っているかもしれません。
ただ、散歩という遊びにおいて、その能力はメリットになります。
同じ道でも、通い慣れた道でも新たな発見がある。
見方を変えて、新しい印象を感じることができる。
それは、素晴らしい能力です。
方向音痴の方こそ、散歩を楽しみましょう!