アート

【大分市】大分路上観察学会「oita 超/芸術 city 2022」【感想】

投稿日:2022年11月27日 更新日:

大分市竹町商店街の一角で、滋味深い展覧会が開かれています。


タイトルは「oita 超/芸術 city 2022」。


大分路上観察学会の活動報告にあたる展覧会だそうです。


大分路上観察学会のFacebookはこちらから↓
https://www.facebook.com/OITAOWI/

大分路上観察学会とは

芸術家・故赤瀬川原平氏が定義した「超芸術トマソン」。
「超芸術トマソン」とは、「美しいままに保存されている無用の長物」のことを指します。
大分の路上や身近な風景に溶け込んでいる「超芸術トマソン」を発見、調査、発表を行っている活動が大分路上観察学会です。

日常の一部を切り取ったエキセントリックな報告会は、不思議な魅力にあふれています。


さぁ、あなたも報告会に飛び込んでみましょう。

展覧会 「oita 超/芸術 city 2022」

会場となっている場所は布屋ビル1階にある部屋です。

うなぎの寝床感満載の趣のあるビル。

ぱっと見入りにくいですが、入り口をくぐると壁にイラストが描かれてあったりして、暖かな印象も受けます。


廊下を進むと、受付の看板が出ているのでまず記帳を済ませましょう。

Room 01

大分路上観察学会の展示は3部屋に渡って展開されています。


受付がある一番最初の部屋では、路上観察学会会員である林丈二氏の著書などが並べられています。


本は自由に手にとって読んでも良いそうです。

路上観察学会とは故・赤瀬川原平氏や林丈二氏などがメンバーになって1986年に設立された組織で(路上観察学会のウィキペディアによると)大分路上観察学会はその分家のようなもの、、なのでしょうか。

個人的には犬の遺失物について芸術的に語られている上記の本がおすすめです。

他にも、電気についてまとめられている手書き冊子が読めたり、

欧州のトイレ事情にせまったファイルもありました。

オーストリア、ウィーンのトイペはピンク色。


パッケージされた上からでも分かるくらいのゴワつきと、目の粗い作りをしています。


他デンマークやパリなどのトイペもパッケージされており、ほとんどが色付きで(茶色やピンク色)、ザラザラとした質感でした。


欧州にお住まいの方は臀部の造りが丈夫なのか、それとも日本の紙が優しい作りになっているのか・・。


しかも色付きだと排泄時における健康状態も分かりにくくなると思うのですが・・。


ところで何故私は欧州の方の臀部や健康状態を心配しているのでしょうか。


我に返ったところで次の部屋へ進みましょう。

Room 02

第2の部屋は懐かしさ満載のガラス戸を開けた先にあります。


音が鳴るガラス引き戸の向こう側には、

路上が再現されています。


室内に室外を再現するというぶっ飛んだ演出にビビって一度引き戸を締めました。


ブロック塀の存在感たるや。

足元に大量に敷き詰められているのは、「トマレ」の道路標示。


消えかかっていたり、点字ブロックのそばにあったり、よくもまぁこんなバリエーションがあるのだと、そして写真に納めたものだと感心します。


頭上から吊られているのは超芸術トマソンの写真たちです。


とにかく作り込みがすごいです。あとほんのり怖い。

Room 03

いよいよ最後の部屋ですが、もうすでにちょっと怖い。


ギギギ・・と年代物の音を奏でるドアを開けると視界に飛び込んできたのは

黒魔術の会場?


ドキドキしながら足を踏み入れます。

ブラックライトが充満している部屋は、狭いカウンターがあることからおそらく元barかスナックだと思われます。


一面に表示されているのはそれこそbarやスナック、キャバクラなどお酒が楽しめるお店の名前でしょう。


現在こちらのお店が実在するのか、しないのかは分かりません。


閉鎖空間に出現した、妙に現実感のある店の名前たち。


あまり酔いが回らないうちに退出しましょう。

日常を切り取った空間は非日常にあふれている

今回はじめて布屋ビルに足を踏み入れてみましたが、想像以上にディープな空間が広がっていました。


トイペや路上の写真など、日常的なものを凝縮して産み落とされた非日常。


その力強さは、否応なしに観る者を路上観察の世界へと引きずり込んでいくでしょう。


平日は夜20:00まで開場しているので、気軽に訪れてみてください。

会期2022年11月26日(土)〜12月4日(日)
開場時間10:00〜18:00(土・日)
15:00〜20:00(月〜金)
会場布屋ビル1階(大分市中央町3丁目6番29号)
観覧料無料
駐車場無(近くに有料コインパーキング有り)

関連記事:【大分市美術館】みちの歩き方 路上の観察者たち【感想】

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