アート 大分県情報

【大分市美術館】MINIATURELIFE展 2 田中達也 見立ての世界【感想】

投稿日:2021年5月29日 更新日:

※この記事は2021/4/16〜7/11まで大分市美術館で開催されていたMINIATURE LIFE展2の感想をつづったのものです。

キッズも大人も楽しめる、そんな展覧会に行ってきました。


4/16〜7/11まで大分市美術館で開かれているMINIATURELIFE展。


大分展での来場者数はすでに1万人を突破。


コロナ禍での開催、そして大分市美術館はお世辞にも立地が便利というわけではないのですが(失礼)、それでも多くの来場者が訪れています。


家族連れで行っても、カップルで行っても、もちろん私のようにソロ活動でも楽しめるアート空間がそこにあります。


まだ展覧会に行ってない方や、気になっているけど行こうかどうか迷っている方。


ぜひ日常を切り取った、非日常空間で心と眉間のシワを取りましょう!

MINIATURELIFEとは

しばらくここで待ってクリップ

ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんが生み出した、日常にある物と、ジオラマ用の人形をモチーフにして別のモノに見立てたアートです。


国内外で開催されている展覧会の来場者数は累計140万人を突破(2021年4月現在)。


NHK朝の連続ドラマ小説「ひよっこ」のタイトル映像や日本橋高島屋S.Cオープニングムービーなど、数々の広告ビジュアルや作品を手掛けているそうです。


またMINIATURE CALENDARというサイトでは、毎日田中さんの作品がアップされています。


作品はTwitterInstagramでも閲覧することができます。

MINIATURELIFE展in大分【感想】

実際に展覧会に行った感想を、写真とともにご紹介します。


ちなみにこの展覧会、すべての作品が写真と動画撮影OKという太っ腹展覧会です。

おスシティー

写真中央に居る青い彼は、大分県民にはおなじみのキャラクター「そらぽ」です。(大分朝日放送のマスコットキャラクター)


そらぽの背後にはMINIATURELIFE展大分verのポスターが。


いまにも動き出しそうな表情と、活気のあるミニチュアの人形たち。


人形たちひとりひとりにストーリーを感じられるような配置。


すべてが計算されたジオラマを見つめていると、自分もその世界の登場人物になれたかのような気持ちになります。

おスシティーの全体像はこんな感じです。デカい。


お皿やカウンター、イスなどはすべて実物大のモノが使用されています。

お寿司に車輪が付いているので、なんとなく想像できるかもしれませんが、このお寿司、ちゃんと動きます。というかビュンビュン走っています。


穴子車の流線型フォルムやトロ車の光沢あるコーティングも魅力的ですが、私が運転するんだったら玉子車一択ですね。だって自分の車が生臭いのイヤじゃん。


そんなくだらなくて楽しい妄想もできます。


日常をセンスとユーモアで切り取ったこの作品展。


作品のタイトルがなんともはや、面白いのも魅力的です。

一万円札のコートで、ラケットを持つ背広姿のサラリーマン。
この作品のタイトルがこちら。

永遠に終わらない、お支払いしますラリーを続けるサラリーマンたちの姿が目に浮かぶようです。


英語のタイトル「High Stakes Tennis(掛け金の高いテニス)」にもニヤリとします。


しかも、誰もが経験と馴染みのある光景。


その光景を、「見立て」という手法を用いて鮮やかに切り取っているのがこのMINIATURELIFE展です。


しかも心ゆくまで作品を堪能できます。

このように気に入った作品を別の角度から何度でも、

何度でも撮影できちゃいます。


話聞いてる?みたいなお顔がなんとも素敵なレディですね。


ちょっとあとどのくらい待つのか聞いて来なさいよ〜かな?



そういう、想像をかきたててくれるのもこの作品展の楽しいポイントです。

ご覧の通り、結構な数の作品と実物(パンフレットによると約170点)が展示されています。


ここでしか見ることが出来ない、大分オリジナルの作品も展示されています。


また、田中さんの作品作りに対するインタビュー映像や、制作場面を撮影した動画、他にもフォトスポットなども盛りだくさんで用意されています。


とってもとってもおすすめの作品展。


ぜひ実物をその目で御覧ください。

エビフライト

会場に居たキッズに大人気だった「エビフライト」。


こんなに大きなエビフライ食べられたら良いよね。

胃に持たれるかな・・カラっと揚がってて欲しいね。

展覧会詳細

「MINIATURELIFE展2 田中達也 見立ての世界」は、大分では大分市美術館で4/16〜7/11まで開催中です。

その後、他県でも巡回予定です。

7/17〜8/31 長崎県(長崎県歴史文化博物館)

7/10〜8/29 福島県(とうほう・みんなの文化センター)

7/16〜8/29 秋田県(秋田県立美術館)

また福島県と秋田県に関しては、「MINIATURELIFE展 田中達也 見立ての世界」が開催予定です。(2ではなく、無印)

開催場所大分市美術館
開催期間4/16(金)〜7/11(日)
開催時間10:00〜18:00(最終入館17:30まで)
観覧料一般  1,200円
高大生  900円
中学生以下無料
休館日月曜日(第1月曜日は開館)

-アート, 大分県情報
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【大分市】大分路上観察学会「oita 超/芸術 city 2022」【感想】

大分市竹町商店街の一角で、滋味深い展覧会が開かれています。タイトルは「oita 超/芸術 city 2022」。大分路上観察学会の活動報告にあたる展覧会だそうです。大分路上観察学会のFacebookは …

【大分市美術館】笠岡市立竹喬美術館名品展 うつりゆく自然を描く 小野竹喬の世界【感想】

季節の移ろいを感じる今の時期にぴったりな美術展のご紹介です。大分市美術館にて開催中の「小野竹喬(オノ チッキョ)の世界」展。大分市出身の福田平八郎とも交流のあった日本画家・小野竹喬(1889年〜197 …

【大分県立美術館】生誕120年・没後50年 生野祥雲斎展【感想】

大分県別府市出身で、竹工芸家として初めて人間国宝に選出された生野祥雲斎(しょうのしょううんさい)。本展は生野祥雲斎の生誕120年・没後50年を記念して、そのキャリアの最初期から戦前・戦後を挟んで晩年ま …

【大分県立美術館】コシノジュンコ 原点から現点【感想】

世界的ファッションデザイナー、コシノジュンコ。世界を舞台に活躍する氏の、大規模展覧会が大分県立美術館で開催されています。なぜ最も九州で人口の多い福岡ではなく、大分での開催なのか。それは、こちらも世界を …

【大分市美術館】THIS IS JAPAN 永遠の日本美術【感想】

屏風に描かれているのは、かの有名な葛飾北斎の富嶽三十六景。作者や作品のタイトルは思い浮かばなくても、誰しもが「この絵、見たことあるなぁ」という感覚を持てるくらい日本的な美術作品だと言えるでしょう。そん …

ブログ村バナー