大分市で活躍するアーティストの作品を通し、地域の魅力を再発見しちゃおうというアートイベント「アートレジオンコレクション」。
開催期間はわずか9日間ですが、ワークショップなどの催しも予定されており(アーティストトークを除くイベントの参加受付は終了)、私が訪れた日も多くの子どもたちが楽しそうに制作に取り組んでいました。
地域×アートというコンセプトが楽しいアートイベントで、自分たちの住む「大分」の新たな一面に触れてみましょう。
参加アーティストは9名
上記の作品は佐藤和彦さんが制作された(キッズホイホイ)ミニチュア動画。
ちょっと田舎な街の大通りをバスや軽トラが走行する、、、というなんとも映えない大分っぽさにニコニコしてしまう動画でした。
本展に参加されているアーティストは9名。
Kana、山村タケシ、疋田武士、トマリアサミ、諏訪眞理子、佐藤和彦、藤沢さだみ、北村直登、福田勇佑(敬称略、順不同)の方々です。
藤沢さだみさんは大分市美術館で開催中(〜9/18(月)まで)の「サマー企画 アート・ワンダーランド2023 まるまるアニマル」でも作品を展示されていました。
関連記事:【大分市美術館】サマー企画 アート・ワンダーランド2023 まるまるアニマル【感想】
また、ガレリア竹町商店街にはトマリアサミさんが手掛けたシャッターアートも。見たことあるー!という方も多いのではないかと思います。
地域×アート作品の可能性
個人的にSugeeeとなった作品をご紹介します。
上記はトマリアサミさんと疋田武士さんによるインスタレーション作品「静かな里」です。
暗幕が張られた空間に入る前に、「キリランプ」を1つ手に取りましょう。
「キリランプ」とは、筒の中に人工的に発生させた霧を通して漏れ出る光を味わう粋なランプです。
暗幕を開けると畳が敷かれており、中央には木造りの丸テーブル。
めっちゃ解像度上げたんですが、これが精一杯・・。
少し柄の長いランプの形状は江戸時代の照明器具、燭台をイメージしたとのこと。
畳も江戸時代をイメージしているからだそうです。
(上記の画像は大分市のHPよりお借りしています)
野津原はかつて参勤交代の宿泊地として栄えた歴史があり、またその地理性によってよく発生する「霧」を閉じ込めたランプを作り、当時の淡い照明器具の光を再現したそうです。
畳の香りが充満する空間で、「野津原」という地域性、歴史までもを作品で表現されていることに驚きました。クオリティでぶん殴られた気分です。
こちらはもうひとつのランプ「泥ランプ」。ガチで野津原の泥や土、砂が入っているそうです。
このランプは上に出ている棒を動かすことによって、泥が舞い上がり、底から光が垣間見えるという仕掛け。
もちろん舞い上がった泥は時間とともに沈むので再び光は見えなくなります。
「地域の良さというモノは、地域の外部に居る人のアクションによって輝いたり、注目されるけど時間の経過とともにまた埋もれていくよね・・」という皮肉が込められているそうです。んーナイスエスプリ。
ただぼんやりと灯りを眺めているだけでも癒やしの空間になっていた「静かな里」。こういう地域の魅せ方があるのか、アートってすごい!と度肝を抜かれました。
こちらはkanaさんによる佐賀関沖浪兎という作品。
こういう和文様×kawaiiのアート作品って割と日本独特な素材同士だし、海外でも人気が出そうですよね。
裏面にも兎がびっしり居てkawaii。なんだか月のオブジェにも見えてきますね。
会場内には所狭しと地域×アートの作品が並んでいるので、ぜひ貴方のお気に入りを見つけてみてください。
アートレジオンコレクション展 概要
展示期間わずか9日間のアートイベント「アートレジオンコレクション」展は9/24(日)まで大分市のアートプラザで開催中です。
来場者アンケートに回答するとプレゼントも貰えるので、お時間のある方はぜひ訪れてみてください。
開催場所 | アートプラザ2Fホール |
開催期間 | 2023年9月16日(土)〜9月24日(日) |
開催時間 | 10:00〜17:00 |
観覧料 | 無料 |
ホームページ | http://www.art-plaza.jp/ |
駐車場 | 有が、公共交通機関を推奨 詳しくは駐車場関連ページへ |