先日気になったツイートがありました。
補足説明を合わせると、12.2万ものいいねを集めたこちらのツイート。
よくひとりでカフェやランチを楽しんでいる私自身ももちろん、いいねを押しました。
新しい生活様式下の外食とは
新しい生活様式とは、長期間にわたって感染拡大を防ぐために、飛沫感染や接触感染、さらには近距離での会話への対策を、これまで以上に日常生活に定着させ、持続させる様式のことです。(厚生労働省のHPより参照)
新しい生活様式の中での、食事に関する項目はこちら。
- 持ち帰りや出前、デリバリーも
- 屋外空間で気持ちよく
- 大皿は避けて、料理は個々に
- 対面ではなく横並びで座ろう
- 料理に集中、おしゃべりは控えめに
- お酌、グラスやお猪口の回し飲みは避けて
もちろん、食事前には必ず手を洗い、消毒するなど、外食に関する注意点はこれだけではないと思いますが、主な項目はこちらです。
幾度となく緊急事態宣言が発令され、飲食店では夜20時以降の営業の自粛を求めるなどの取り組み指針が出されました。
20時以降は駄目なら、朝早く開店しよう、とかランチタイムで回転率を上げ少しでも収入を確保しよう、など飲食店の方々も協力しつつ様々な取り組みをされています。
しかし協力に対する支援金では費用をまかなえない大手飲食店チェーンでは、通常営業を行わざるを得ない、などと日々状況が変わっていくなか足並みが揃えられない苦渋もあります。
もともと大勢で飲食店を利用した結果のクラスター発生を防ぐために始まったこちらの取り組み。
しかし、飲食店だけが営業時間を短縮したとして本当に効果があるのかは疑問です。
新型コロナウィルスは感染力が非常に強いウィルスです。
また、飛沫感染でも感染することが確認されています。
その結果、マスクを外した状態での会話をしてしまう状況になりやすい「複数人での外食」という行為がやり玉に上げられるのでしょう。
しかし、最初のツイートで紹介した通り、ひとり外食はこれらの状況には当てはまらない部分が多いと思います。
ひとり外食は新しい生活様式に自動的に準ずるスタイル
ひとり外食は当たり前ですが、マスクを外した状態でしゃべる相手が居ないので自動的に飛沫感染が防げます。
また、大皿料理を取り合うなんてことももちろんありませんし、回し飲みなんて状況もありません。
一人ならカウンター席に案内されることも多いので、自然と横並びに着席することになります。
何より、さっと食べてさっと退店することが出来ます。
デーモン閣下のおっしゃられたとおり、時間帯の問題ではなく利用されるお客様の食事のスタイルが問題なのだと思います。
複数人で食事すると会話禁止は難しい
社員食堂で勤務していたとき、やはり食事中会話をされていないお客様は少なかったです。
食事中ですので、もちろんマスクを外しての会話となります。
POPや掲示板などでも食事中の会話は禁止、会話をする時はマスクをした状態で、という注意書きがされていますがなかなか守られることはなかったです。
お席は対面を避けているとはいえ、横並びの席ではなく、テーブル席を利用されるお客様が多いです。
やはり食事時くらい何気ない会話を楽しみながらリラックスしたい、というか自然とそうなってしまうのだと思います。
皆さんだって、誰かと食事をしたら「今日は寒いからうどんにした〜」とか、「これ、美味しいね」とか言いたくなるでしょう?
というか複数人で食事をする時は無言、のほうが気まずいです。
以上のことから私はことさら、ひとりで食事するスタイルというのがもっと定着するべきだと思っているのです。
ひとりで外食はさみしい?
博報堂の調査によれば、一人で外食することに抵抗はない人の割合は52.3%だそうです。
また男女別でみると、男性が60.3%であったのに対し女性は44.1%。
年代別でみると、一番高かったのは20代で59.8%、一番低かったのは60代で42.9%だったそうです。
私はひとりで外食したり、カフェで珈琲を飲むことに全く抵抗はありません。
またひとりで外食されている方を見てもなんとも思いません。
しかし、職場の方や友人たちと話していると、「一人でお店に入るなんて寂しくない?」とか「一人で外食するのは恥ずかしいし、怖いからできない」なんて意見も耳にします。
確かにお店の店構えや雰囲気から入りにくいと感じるお店や、大人数で利用するのに向いているお店は存在します。
むしろそういうお店は私にとっては居心地が悪いので、わざわざそういうお店を利用しなければいいだけの話です。
ひとり外食のメリットもある
ひとりで外食することのメリット。
それは誰かに食べるスピードを合わせなくてすむことです。
私はもともと食べるのが遅いです。
ちゃんとよく噛んで食べなさい、お腹が痛くなるわよ、と言われて育ったせいもありますが、おいしい食事はできるだけ時間をかけて味わいたい、というのもあるからです。
そしてココに猫舌のアビリティが追加されます。
自分がオーダーした料理が一番最初に来ればラッキーですが、最後に来た時はめちゃめちゃ焦りながら食べます。
正直味わってない。
複数人で外食すると、食べるのが遅いので、たいてい誰かを待たせることになり、非常に気まずいです。
また、自分の食事量に合わせて注文ができるのでデザートは要らないな、などの選択もできます。
そんなにお腹が空いてないのに、みんながデザートを注文するので自分も注文した、なんて経験ありません?
もちろん、それを含めて付き合ってくれる方々のみと食事には行きますが、やはりひとりで食べる食事は自由で、食事に集中することができるので好きです。
孤独のグルメごっこでひとり外食は倍楽しめる
先日「孤独のグルメ」で有名な漫画家久住昌之さんが飲食業界へ向けての応援イラストをTwitterに上げていました。
俺の食に密は無い。
いいキャッチコピーですよね。
「孤独のグルメ」有名な漫画ですし、ドラマは現在シーズン8まで放映されているので馴染みが深いという方もいらっしゃると思います。
もちろん私も観たことがあります。
孤独のグルメは、主人公の井之頭五郎がただひたすら食事をする、というドラマです。
しかし、食事中彼はとても雄弁になります。心の中で。
自身がチョイスしたお店や、食事のメニュー、はたまた運ばれてきた食事についても、語りまくります。
実は私もよくします。
お店の内装やインテリアをガン見し、メニュー表を見てたっぷりと時間をかけて悩み、運ばれてきた食事を撮影し(できるだけ事前に店主さんに許可を取ります)、そして食事を堪能しながらああでもない、こうでもない、と心の中で実況する。
もちろん複数人で外食する時の楽しさやメリットもあります。
でも、ひとり外食だってとっても楽しい。
新しい生活様式を守りながら、外食する。
それは決して難しいことではないはずなのです。
飲食業界を応援するというのもありますが、ただ単純にひとり外食はとっても有意義で楽しいので、まだ抵抗がある、という方はこの機会にチャレンジされてみてはいかがでしょうか。