栄養士職の悩みといえば、仕事の大変さもありながら、給与所得が低いことです。
悩みの中でも、大きな割合を占めているのではないでしょうか?
私も、栄養士として初めて就職した時の手取り月収は12万円程度だったと記憶しています。
たまたま実家から通える職場だったのでなんとかなりましたが、一人暮らしの方や、奨学金の支払いがある方、その他いろんな事情がある方には厳しい収入ですよね。
栄養士として働くより、時給の良いアルバイトで稼いだ方が業務内容、拘束時間と見比べた時にそちらの方が良い、ということで辞めていった後輩も居ましたし、男性栄養士の方はいずれ家族を養うということを考えた時こんな給与ではやっていけない、と全く別の業種に転職していった方もいらっしゃいました。
全くその通りだと思います。
現場での調理作業も行い、書類作成などの事務作業もこなし、厨房及びメンバーの衛生管理、立ち入り監査時のお役所対応などを一手に引き受け、七面六臂の活躍をしても給与は低いまま。
そもそも、なぜ資格職でありながら、栄養士の給与水準は低いのでしょうか?
名称独占であって、業務独占ではない
その資格を所有している者だけが、その業務を行うことが出来る。これが業務独占です。
例えば、診察や診断などの医療行為を行えるのは医師のみです。
他に、看護師、診療放射線技師などが該当します。
一方、栄養士、管理栄養士は名称独占。
その資格を所有している者が、その名称を名乗ることが出来るだけです。
端的に言えば、栄養指導などに代表される栄養士業務は、医師や看護師が行っても問題ないのです。(ただし、診療報酬を得ようとした場合は管理栄養士が栄養指導を行う必要性があります)
業務独占ではないものの、病院などが診療報酬を得るためには、常勤の管理栄養士の設置義務や、配置義務がある。
それならば、もう少し栄養士や管理栄養士の待遇が改善されてもいいと思うのですが、残念ながら私が資格を取った10年以上前と給与水準は変わっていません。
むしろ、年々増える社会保障費や税金の為に、手取り給与は減少していると感じます。
だからといって低い給与に甘んじていればどんどん貧困に陥ってしまいます。
では、一体どのようにして所得を上げていけば良いのでしょうか。
栄養士が所得を増やす方法①転職する
栄養士職が所得を上げる方法。それは転職によって給与を上げることです。
今勤めている職場の人間関係や業務内容におおむね満足していても、給与が低くて生活が厳しいのなら転職活動を行うべきです。
定期昇給が毎年きちんと行われ、賞与も毎回必ず出る。
そのような職場でも、常にアンテナを張り、自分のスキルや経歴に合った給与をもらっているのかを検討し続けることに意味があります。
栄養士よりも他職種の方が稼げるから転職したい。
でもせっかく学校に通って栄養の勉強をしたのにもったいない気がする・・。
そのような理由でも大丈夫です。
一度栄養士としてどこかに勤務した方ならば、事務処理スキルや調理に伴うコミュニケーションスキルなどが身についているはずですし、何より学んだ知識が無駄になったわけではありません。
後述しますが、メインを他職種、副業を栄養士職として稼ぐ方法もあります。
やはり、「今自分が勤務している職場を変える」というのが所得を上げる方法として一番手っ取り早いです。
栄養士が所得を増やす方法②副業する
栄養士が所得を増やす方法。そのもうひとつが、副業で収入を得る方法です。
転職活動をしてみたけれど、いまいちピンと来ない・・。
何より今の職場や環境が安定してるし、栄養士職も好き。
そんな方は、副業を行い、所得の総量を上げていきましょう。
副業っていっても、一体どんな副業があるの?
世は大副業時代。
ポイ活やせどり、Uber配達員からYou Tuberまでいろんな方法で稼ぐ人が居ます。
栄養士職の方におすすめなのはクラウドワークスでの副業です。
献立作成や、カロリー計算、また栄養知識を活かしてのライティング案件など、多岐に渡る副業があります。全てオンラインで完結できるのも魅力。
#PR
また、副業をしてみたいけど何から手をつけていいのか分からない、自分に向いている副業までコーチングしてもらえるcoachee(コーチー)というサービスもあります。
キャリア形成の相談にも乗ってもらえるので、転職エージェントサービスとしての利用もおすすめです。
収入源を増やして所得の総量を上げよう!
栄養士の給与低すぎ問題。
解決するには、転職か副業を行い所得の総量そのものを上げることが大事です。
政府の方針として今後副業推進の流れは止まらないだろうし、むしろ収入源をひとつしか持たないという生き方で十分な賃金が得られるような世の中でもありません。
少子高齢化により、社会保障費などの税金は増加傾向。
おまけに物価もどんどん上昇しています。
少しでも収入を増やすために行動するか、低賃金に耐えて働くか。
選んで行動するのは自分自身です。
皆さんの所得が少しでも増えるように願っています。