上司の機嫌がすごく悪いけど、ひょっとして私のせいなのだろうか?
私の話も聞いてほしいのに、なんだか友達が興味がなさそうにしているから止めておこう。(でも私は全く興味がない友人の話を聞いてあげた)
楽しいはずの飲み会も、他の人が楽しめているかどうかが気になって疲れてしまう。。
あなたは、こんな場面に遭遇したことがありませんか?
私には、すごくあります。
いつも周囲に気を使って、誰かの顔色を伺ってばかりいる。
仕事を終えて、部屋に帰り着いた時は、心底ホッとします。
プライベートで友人達と楽しい時間を過ごしても、部屋に帰ってくると心から安心します。
もう「誰にも気を使わなくてすむから」です。
もし、思い当たる状況があるのなら、あなたも「繊細さん」である可能性が高いです。
「繊細さん」ってどんな人?
それは、ひとことであらわすのなら、「敏感すぎる人」。
「繊細さん」はいろいろなことに、敏感です。
例えば話している相手の表情や声、窓の外の音や光、空調の温度に匂い、、、。
その様々な情報を一瞬で組み合わせて処理し、人の感情や思いを機敏に察知してしまうのです。
そして、その必要以上な情報に振り回されてしまう。
上司がずっと無言で、しかもキーボードを叩く音がいつもより大きい気がする。
それって実は私に対して怒っているのではないか?
さっきまで楽しくおしゃべりしていたと思っていたけど、私が話し出すと急に無言になった気がする。
テーブルの端っこに居るあの人、ぽつんとしているけれど話しかけたほうがいいかしら・・でもあんまり仲良くないし、いきなり話しかけても困るよね?
なんて具合に、「繊細さん」の頭の中ではありとあらゆる情報が常に処理されています。
故に、ただ仕事をしているだけなのに、友人とランチを食べているだけなのに、幹事でもない飲み会に参加しているだけなのに、とても疲れてしまう。
じゃあ、音とか、顔色とか気にしないようにしたらええやん。
と思いますが、簡単にはいきません。
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person)という考えによると、「繊細さん」は、個人の性格によるものではなく、生まれつきの気質。
「性格」なら少しは矯正できるかもしれませんが、「生まれ持った気質」はどうにもなりません。
また博士の調査によると、「生まれつき繊細な人」の割合は5人に1人だそうです。
本書は、その「生まれつき繊細な人」が、生まれ持った個性を殺すこと無く、幸せに生きるためのノウハウが書いてある技術書なのです。
著書紹介
本書の著者は、HSP専門カウンセラーでもある武田 友紀さん。
この方自身も「繊細さん」だそうです。
大手メーカーの研究開発職として勤務していたときの「繊細さん」としての経験を活かし、現在はカウンセラーとして活躍中の武田さん。
繊細の森というサイトでは個人向けの相談や、適職診断を行ってくれるそうです。
繊細の森のHPはこちら。https://sensaisan.jp/
支持されている理由は、読むと「楽になれる」本だから
この「繊細さん」の本、25万部も売れています。
10万部でベストセラーと呼ばれる本の市場では大ヒットですね。
自身が、「繊細さん」に思い当たるという人は、実は世の中にはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
なにせ、5人に1人が「繊細さん」な訳ですからね。
そして、その優れている感覚ゆえに、「繊細さん」は苦しんでしまう、あるいは疲弊してしまうのです。
この本を読めば、その生きづらいと感じている人が、自分と正直に向き合えるようになる。
自分の感覚を大切にすることができるようになる。
本書には、感覚を殺したり、ココロにシャッターをおろしたりせずに、ストレスを遠ざけるちょっとした工夫や、マインドの変え方が書かれています。
イラストも豊富で、文章も難しくないのでとても読みやすい。
優しく、ちょっとの工夫でココロが軽くなるようなアドバイスが載っています。
それが多くの人に支持されている理由だと思います。
おわりに
自分自身が「繊細さん」、または身近なパートナーが「繊細さん」かもしれない。
そんな方にはうってつけの本です。
今まで「気にしすぎ」「考えすぎ」「深く受け止めすぎ」などと言われて納得できなかった、自分の敏感な感覚への対処術が書かれています。
また「繊細さん」には「繊細さん」の友人や、パートナーが集まってくることが多いそうです。
皆さんも、自身の感覚や考えが似ている人たちとは自然に仲良くなれるのではないでしょうか。
私も、実は友人からこの本をおすすめされたのです。
「きっとあなたも「繊細さん」だから読んでみて!」と。
本来、感覚が優れていることは長所です。
晴れた日の空の青さに感動する。
炊きたてのごはんの香りをかぐと幸せになる。
部屋を掃除して、布団を干すと嬉しくなる。
散歩していて、なんとなく見つけて入ったカフェの居心地が良かった。
他の人が気が付かないような些細なことで、幸福を感じることができる能力。
でも、「些細なことを気にしない」ようにしていたら、その幸福にも気が付かないようになってしまいます。
この本を読めば、きっと前より自分の気持ちや感覚を大切にしようと思えるはずです。
日々の生きづらさ故に、自分の感性を無視したり、ココロにシャッターをおろしてしまう人が一人でも減るように、願っています。
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