私は、以前勤めていた職場で適応障害を発症したため、主治医の勧めもあり退職を選択しました。
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失業給付金の申請時、ハローワークで退職時の理由(適応障害の治療など)を伝えると、主治医の意見書がある場合、自己都合退職であっても待機期間(2ヶ月)なしで給付が開始になること、国民健康保険料の減免申請が受理されやすいことを教えていただきました。
✔適応障害やうつ病の治療に関しては個人差が大きく、通院期間や治療金額に関して見通しが立てにくいこと
✔無職=無収入になることにより、医療負担費及び生活費への不安があること
以上の理由により、国民健康保険料の減免申請をすることにしました。
先日無事、減免申請が許可され、減額割合は5割となりました。
つまり、通常支払わなければならない国民健康保険料が、減免申請によって半分の負担額になりました。
精神的な不安をかかえているけれど生活費のことが心配で退職に迷われている方。
またその他の理由から国民健康保険料減免について興味のある方。
この体験談が誰かの参考になれば幸いです。
国民健康保険料、減免申請までの流れ
退職し、離職票を手に入れると失業給付金の申請の為に、ハローワークへ行くことになります。
ハローワークへ提出する時の書類(雇用保険被保険者離職票−2)には、退職理由が記載されています。
事業所記入欄には、退職した勤め先が把握している退職理由にチェックが入っています。
その理由と相違が無いように、離職者記入欄と、申請時にもハローワークで確認されるので、自己都合退職であっても、病気やケガ、その他の理由がある時は素直に申告しましょう。
下記は実際に届いた離職票です。
事業主用の部分に「自己都合」と記入してあります。
「具体的事情記入欄」に「同上」と記載するのではなく、いっぱいに書き込んでから提出し、確認時にも素直に理由をお伝えしました。
勤めていた職場の人間関係、業務内容が原因で適応障害を発症し、心療内科を受診した。
契約更新が3月末であったため、更新を希望せず、また治療に専念するため、主治医の勧めもあり退職した。
上記のような内容をお話したところ、ハローワークの方から「そのような理由であれば、自己都合退職であっても待期期間なしで失業給付が受けられる」ことを教えていただきました。
また、適応障害についてもまだ通院治療中なことをお話すると、「国民健康保険料の減免申請が通りやすくなる」ことも教えてくれました。
減免申請には傷病証明書などが必要
これはあくまでも私の場合ですが、「病気や症状から、業務継続が困難であったために退職」「治療中であるが、現在は就業可能である」ということの証明のために傷病証明書の提出が必要でした。
傷病証明書の書類は、ハローワークの方がくれました。
後日主治医に記入していただいた証明書を、ハローワークへ提出します。
提出後、雇用保険受給資格者証が発行されます。
離職理由のところに、33と印字がしてあります。
この、33(正当な理由のある自己都合退職)であることの証明の為に、傷病証明書が必要です。
(一番見やすいと感じた宮城県のホームページの資料をお借りしています。)
もちろん、適応障害などの病気やケガでなくても、解雇、契約期間終了のための離職などその他の理由でも減免申請は可能です。
その場合も、通院機関からの証明書や、事業所からの証明や書類が必要となります。
当然ですが、税金を払いたくないので適当な理由をでっち上げての減免申請はできない、ということです。
減免申請自体は市役所で行う
ハローワークで発行してもらった雇用保険受給資格者証と、マイナンバーがわかるモノを持って、住んでいる自治体の市役所へ行きましょう。
マイナンバーは、申請時に必要になります。
申請窓口は国民健康保関係の窓口になりますが、市役所の案内所で確認するのが一番早いです。
大分市は市役所の方が親切なのか、窓口付近でウロチョロしていると、職員の方から話しかけてくれました。
素直に、正直に「国民保険料の減免申請に来ました」と伝えましょう。
ちょっと後ろめたいような、恥ずかしいような気持ちにもなりますが、背に腹はかえられません。
職員の方が準備してくれた書類にマインナンバーや退職日などを書き込みつつ、雇用保険受給資格者証のコピー(あらかじめコピーをして持っていってもいいですが、その場でコピーしてもらえます)を提出して申請自体は5分とかからず終了です。
減免額はいくらになるのか、確実に減免されるのか、などは教えていただけませんでしたが、よろしくお願いします、と一言添えて市役所を後にしました。
減免申請が通るまでは約1ヶ月〜2ヶ月
3月末で退職、4月中旬に申請、そして6月初旬になり、国民保険料納税通知書が届きました。
減免処置が適応されるのは退職月の翌日の属する月から翌年度末までの期間だそうです。
算出明細によると、本来ならば、71433円の負担額のところ、
約5割減免されて、37900円になりました!
再就職することを考えると、いずれ国保を抜けて社会保険に戻るまでの期間限定ですが、それでも最長1年間で3万円程度の支出が抑えられるのは、正直ありがたいと感じました。
おわりに
私は、業務内容や人間関係が自分にあっていれば仕事を退職することもなく、収入を得続けることがおそらく可能だったと思います。
しかし、誰であっても、不幸にも職場と相性が悪い場合や、経営上の都合などにより職を失う可能性はあります。
そんな時、「身体や心の声を聞かずに頑張り続ける」でもなく、「生活費を極限まで切り詰めて税金を納める」でもない選択肢を、きちんと選び取らなければなりません。
本来ならば、学校の義務教育などで教えてくれればもっといいのですが、、。
自己都合退職であっても、国民保険料の減免申請ができることを教えてくれたのはハローワークの方でした。
ハローワークの方に職務上の通知義務があるのかどうかは、分かりません。
しかし、おかげで精神的にも経済的にも、とても救われました。
この体験談が誰かの参考になり、少しでも状況を改善できるお手伝いになれば幸いです。
情報ありがとうございます。
私は過労により適応障害を発症し、現在休職中、退職を考えており、
ちょうど当件について調べており大変参考になりました。
namaoさん
私の体験談が少しでも何かのお役に立てれば幸いです。
コメントありがとうございました。